[「何か」に吸い寄せられる。
その無音の声が目の前の男を殺せと脳裏に響く
アルヤス>>50は理性が図太いようだが、そう浅くはない傷を負っている此方は思うような制御が出来ない]
あぁ…お前の名前は有名だ。
『アンファール』の頭領だろ?あのスラム街の
[彼の名は風の噂で知っていた。『アンファール』の頭領がいつも着ているその服も、その眼の色も。
だから、一週間前にウード弾きを覗いた時の驚きはなかなかだった。なるほど、あれが頭領なのだろうと
同じ美徳陣営と言われれば少しばかりの理性が顔を出す。戻るように怒鳴られればそれもそうだと納得する
だがーーーーーー彼から離れようとする足は、自らの意思を逆らう]
(何故だ…味方だぞ…戦って何になる。
こんなことをしている場合じゃない。リッキィはーーー)
[しかし理性はどんどん「何か」に押しつぶされていく。
ダメだ、もう…ダメだ。この不思議な感覚に逆らうことは…出来ない]
(57) 2014/12/31(Wed) 01時頃