[父の写真。>>54古ぼけた、若い頃の父が写されたそれを渡した後、]ネットから拾ってきたのをコピーしたものです。[と言い置いて、一枚の紙を渡す。和平派の演説を聞く群集の中の一人を指差して、]この人が父と似てるような気がして……、だから、帝都に――、[そこまで語ったところで、外を見る。既に日は落ちた後。黄昏時を逃したことに多少残念な表情を見せつつ、ふと、問うのは]もしも、人と妖の間に和平が実現したとして――…、
(57) 2013/08/10(Sat) 03時頃