[幼い頃、父親に連れられて王族主催のパーティーに出席したことがある。
王族主催というだけで、規模や料理や警備……その他諸々、やはり貴族主催のそれとはレベルが違って。
中でも警備を担当する王国騎士団の凛々しさは、幼き日のドナルドの胸に「かっけー!ああなりたい!」という強い憧れを残していった。
そして今、自分の目の前には元王国騎士隊副長がいる]
……ミケ先生。
本当にそういうの、夢を壊すんでやめてください。
男には、夢を憧れのままにしときたいってあるじゃないっすか。
前にも言ったんすけど、先生は俺の憧れなんで。
[前職に対して「飽きた」「面倒くさくなった」を繰り返す教師>>@6に、渋い顔をする。王国騎士団が自分の憧れの的であったことは、入学直後に自分の熱いハートと共に伝えてある。
それがガラガラと崩れていくようで、なんだか悲しいドナルドであった]
(57) 2015/04/21(Tue) 22時半頃