――回想:一年前の話――>>47
[噂で。興味で。欲望で。
レティーシャの元を訪れる人の理由は様々。
満月の日の夕暮れ。灰の長い髪を持つお客様。
伸ばされた指は無骨だけど繊細で、渡された報酬は木彫りの櫛だった。]
はんっ……むぅ、あふ。
[ぴちゃぴちゃと唾液の音をたてながら、男根を小さな口で頬張って、あふれた分は白い指でなぞり上げる。
喉の奥まで突き立てられる切っ先から零れる分泌液を飲み下せば、仄かに苦い味に唾液が刺激されて唇の端からとろりと落ちた。
ヴェスパタインの長い指がじゅぷりと内腔をかき混ぜれば、彼の上に跨がって口淫をしているレティーシャの薄い背中は小さく震える。]
これ、この固いのちょうだぁい。
[喉の奥に響く甘ったるい声で肉棒に頬をこすりつけながら、奥まで届きそうな指をきつく締め付けて。
彼がその気になってくれれば、喜んで貫かれた。]
(57) 2016/12/05(Mon) 22時頃