[渚に追いついて、隣に並んで歩き出す。>>38]
ほんと、あっついよなぁ。
制服変えるってんなら、ついでに女子の制服に短パンとか追加してくれたらいーのにさぁ……。
絶ッ対、その方が動きやすいし、涼しいのに。
コレ、南方サンとか、他の先生にも散々主張してみたんだけどさ。
まあ、駄目だったよね……。
[ぼやきながら制服に視線を落として、再びぱたぱたと胸元に風を送る。
けれど、休み明けでも変わらない親友の柔らかな笑顔に、暑さでげんなりとしていた思いは随分和らいでいた。
また焼けた?と問われれば]
夏休み、陸上の合宿もあったからね。
この通り、真っ黒よ。
[言って、ひらひらと腕を振ってみせる。
半袖から覗く渚の腕にちらりと視線をやれば、真っ黒に焼けた自分の肌とは雲泥の差と言ったところだろう。健康的ながらも女の子らしい白さだった。]
(57) 2014/10/14(Tue) 20時半頃