[手袋をした手に何の抵抗もなく二つの袋を預けて。すぐさま小さく声を上げる彼には。…やはり自身でも重たく感じる袋を持つのは厳しいようだ。]
…。
[よろよろと揺れながら歩く彼>>25を片眉顰めて、腕を組みながら見守る。というよりは観察。面白がっているのでなくて、倒れてしまわないかと不安の色の方が勝る。
チラリと髪の隙間から垣間見える青い目。貰った飴玉の色と似ているな。]
…喜んで。
やっぱそれ、重いだろ。
[釣りの分これで働けると思えば喜んでお手伝いしよう、という事は口には出さない。>>26おずおずと申し出る彼が、また申し訳無さそうな顔をするのが目に浮かぶようだったから。
彼に持たせた袋の一つを、せっかちにも取り上げ、もう一つも持つ?ともう片方の手も差し出す。]
何処まで、って家まで持ってってもいいよ。
[そこで突如、はっと振り返り野菜の残した机を見ては、あーと声を漏らしながら眉を寄せる。
放置が問題、よりは店番をサボる方が問題かも知れない。けれど都合よく、お客様の為であるなら。言い逃れ出来るはず。
此処までの思考には僅か数秒足らずしか費やさずに。]
(57) 2015/04/10(Fri) 04時頃