[>>55紋を気に入る理由は二つ。
勿論一つは触れた際のキルロイの反応が良いから。
もう一つは、それが直円の刻んだものであるから、だ。
紋はキルロイの肌に刻まれている限り、直円の魔力を帯びたままになる。或いはキルロイに触れる機会が多くなったのもそれが一因であるのかもしれない、と舌先で紋を擽りながらふと思う。
しかし己の内心の検証は今は良い。
それよりも優先するべきは、キルロイに目的のものがきちんとインストールされているか、の確認だ。]
……なに、って 良いこと、だよ。
[すっかり蕩けたキルロイに、己の言葉は届いているかどうか。
両手足の拘束を外し、力を失ったキルロイの身体を床にそっと座らせた。
それからスラックスの前を寛げて、下穿きと共に脱ぎ捨ててから、キルロイの真正面に膝をつく。
その眼前に晒すのは、熱を兆した己自身。]
――……まずは、舐めて。
[如何にも義務的な口調で、そう促した。*]
(56) nico 2016/06/19(Sun) 03時半頃