[たとえ事実と歪んでいたって思い出を美しいままで望むことは悪くないのかもしれない。
ただ、「数日」>>11
オーレリアの唇から聞こえた言葉が何故だけやけに重たく感じ取られたが]
……ほんとうは届けたかったんだね。いや、きっと今も。
思うだけでは想いは伝わらない。
も。
けれど、思い出を遺し捧げた“君”の想いはきっと、届いた筈だ。
[詩人かぶれは詩を紡ぐ。“僕”とは一体誰なのか。
尋ねることはしない。謎を解くつもりではない。ただ、浸るだけならば謎はそのままで、美しいままで]
…早く休みなさい。
ありがとう。楽しかったよ。ここで出会えたのも何かの縁。
何か困ったことがあれば声をかけてくれ。
[よろめくオーレリア>>12には腕を伸ばし支える素振りを見せたが叶ったかどうか。
彼女を見送る最中、口元が笑むことはなかった。
手渡された鍵はポケットの中]*
(56) 2016/08/02(Tue) 23時頃