……頼ってくるもん護りたいと思わんかったら、俺、とっくの昔にあんたらに土下座して命乞いしとる。
[護りたいと思わないのか、という問い。
それに対しては即答できるから、きっぱりと言い切った。
続けられる言葉、流れるようなそれらは黙って聞いた。
自分には、目の前に立つものの抱えるもの、その全ては見えていない。
この世界の事もそう。
知らないから、見て、聞いて、感じたものしか基準にできない。
だから、感情任せに反論しても、響かせる事はできないのは、何となく感じていた。
それに、恐らく。
求められているのは、理屈をごねる事ではなくて]
立ち止まってるっつーことについては、なんも言わんわ。
なにをどう言うたかて、言い訳にしかならんし。
[がじ、と頭を掻く。
スタートラインに関しては、もう、言っても仕方ないから、言葉を尽くす気もなくて]
(56) 2013/11/21(Thu) 21時頃