[そんなことを考えていれば、女性の声>>48が聞こえた。
「んー?」と鼻にかかったような間抜けな声を漏らしながら、
其方へと顔を向けて。]
こんばんはぁー。
ええっと、……じゅく?
んとね、雛子はねー、じゅくいってないよー。
いまはねー。たびにでてるところなのー。
あっ!おねーさんは?
おしごと?それともがっこー?
[と、ややゆっくりとした口調で返すだろう。
決して相手を馬鹿にしているというわけではなく、
ただただいつもの調子で。
それから、自分よりも大人っぽい雰囲気を持ちながらも、若々しい見た目の女性の姿を見つめながら不思議そうに瞬きを数回。
なんとか見た目から相手の年齢や乗車理由なんかを予測してみようかと思ったりしたけれども、その気持ちはすぐに何処かへと飛んで行ってしまった。
だって、考えるより聞いた方が確実だし、早いもんね、と。]
(56) 2016/08/13(Sat) 19時頃