…… なん、で あんな かお、 した の。
[ 昨晩、コータと、コータに寄生した宇宙クラゲと言葉を交わす間、トルドウィンは言葉をほとんど発さなかった>>3:220。表情を変えなかった>>3:182。
と、思う。コータとワクラバ、両者の間を視界は行き来していて、彼のすべてを見ていた訳ではないから。
その中で唯一捉えた眉間の皺>>3:190。ミタシュ>>14には遠く感じたそれは、己>>3:195にとっては案外すんなり嵌る言葉だった。
……そう言ったことを、拙い言葉でゆっくりと伝える。
時間がかかっただろう。暫く彼を待たせることになる。]
とるど いん 、 は、 どう おもっ、 た の。
なに を かんがえ て、 るの。
ぼくに は、 きみが よく みえな、 い から、
みせ て。 もっ、 と。
…… じかん が、 ない んだ。
[ それは、話題に上がったもうひとりの彼>>3にも言えることだけれど、生憎と身体に定着した口はひとつだったから、逸る気持ちを抑えるように話し終えた唇を食んだ。]*
(56) 2020/09/02(Wed) 00時頃