>>53
けん、しょう? ――ひ、んあああっ、あ、あは…ッ
[こちらがくたばっていても、朧は冷静なまま。それも組織でよくある光景だった。それでもその冷静な目で得たデータが、自分の戦力の向上に役立っていることもよく分かっている。
だが、その側面が厄介だと今ほど感じたことはない。
疲労でぼんやりとした頭では、喘ぎ声も抑えがきかずに溢れ出した。朧は首の紋がお気に入りのようで、執拗にそこを責めてくる。その度に、身をよじり声をあげて汗を噴き出しても、冷静に良い処を突かれてまた声があがる。]
はっ、はぁ、な、なに、す、っんんぅぅ、ひ、ひぅ…っ、んううう、く……っ
[触れる前から、ほどんど弛緩していたようなものだ。
抵抗しようとしても敵わず、俎板の鯉よろしく椅子の上でくてりと荒い息をつく状態になるまで、それほど時間はかからなかった。]
(55) tomming 2016/06/19(Sun) 03時頃