[防御呪文。確かに、力がなければ、才能がなければ使うことすら難しい万物に対する防御。だが、それだけだ。万能な守りというものは過信され、油断を生む。が、]
(ハッ!やるじゃねぇか!)
[少々、見くびっていたのはこちらのようだった。
床が爆破する。先ほどの俺の戦術。コイツは"的"じゃない。"敵なのだ"と改めて認めよう。]
Expelliarmus!<武装解除>
[煙の中から現れ、その声が轟いたのは同時だろうか>>51>>52。紅の閃光と紅の閃光がぶつかり、互いに打ち消し合おうと。]
ヴィルフリード、か。やっと、やっと見つけたぞ…俺を上回りそうな"天才"
[笑う。ビリビリと、自らの魔法とヴィルフリードの魔法とが打ち消される衝撃が伝わる。互いに、杖を鼻先に向け合う。]
………。
[呪を唱える必要など、ないのだから。だからこそ、この状況を"好ましく思わなかった"]
(55) 2016/02/22(Mon) 02時半頃