”世界を護りたい、なぁ…。ご大層な願いだが、俺にそう問い返すか。”
”大体俺が聞いたのは一つだけだってのにお前は質問が多すぎる。”
[嘲るような笑みを受けてこちらははっきりとした馬鹿にした笑みと視線を向け、そして呆れたように返した。]
”俺は始祖王《エンシェント・ワン》だ、まあこれは覚える必要はねぇ。”
”ここのいるのは俺の庭で暴れた馬鹿がいたからちっとばかり礼をしに来ただけだな。”
”世界珠なんざあれだけ波動《アウラ》だだ漏れにさせてんだ、辿ればすぐ分かんだろ。まあ、見つけた所で触れるかどうかは分からんがね。”
[世界珠は封印されている、つまりは触れる事の出来る人物は限られているという事。
世界珠が選んだ人物か、もしくは封印を破れる程の力のある者か。
そのどちらも目の前にいる人物にあるようには思えないが。]
(55) 2013/05/31(Fri) 22時半頃