[住人の会話の合間にテレビの音声が混ざる。
最終的には旅番組にチャンネルが合ったかと意識するよりも先に、タツミの提案>>42が聞こえてきた。]
あーなるほど。旅行券もいいねぇ。それありだわあり。
やっぱアレだろ、非日常的な風景――例えば静かな山間の宿とか緑が目に美しい湖のほとりとかで、しっぽりと二人の仲を深めるっていいじゃないか。リアルわくどきメモリアルようこそ!だろ。
[具体的な場所は口にしていないが、テレビの紹介に釣られて、温泉地らしき情景を描写してしまう。
だがキョウスケが温泉と言った途端、両手を握りしめて目をきらきらと輝かせる。]
温泉!おりゃ美味い酒があるトコがいいわ。
……って、タツミさん。どーもどーも。愉快と誉められると嬉しいね。
[決して意図的にやっている訳ではないのに自然とリアクションは大げさになる。それを見られていた>>51と分かっても、照れずに平然とお礼を返した。*]
(55) 2019/04/26(Fri) 00時頃