[愛されてきた、と言葉を選んで告げられた表現に、う、と喉を詰まらせる。この病院の至るところにあるモニターから、数々の行為も見られてきたのかもしれないと思い至ったからだ。
自分が身も世もなく乱れる様を見たのかと思うと、なんというか。]
……見てた、のかよ。
クソ、恥ずい……っ、んぁ、ああぁんっ
く、…なんか、その、っ、嫌じゃねえの?
色んな奴に、…んっ、にーちゃん、あんなことされて。
[魔に染まってから長い弟としては、その辺はもう、どうでもいい事なのだろうかとも思いもするが。
嫌悪感などではなく、単純に弟の意見が聞いてみたくなった。
強めに紋を吸われると、わかりやすいほどに腰が跳ねる。
内腿を触れられ、焦らされるような動きを取られても、いきなり強請るほどの勇気はまだない。腰をむずむずと揺らめかせるが、下着もまだ取り払うことがないまま。涙が滲んだ目で、弟の方をじっと見つめた。]
(54) tomming 2016/06/19(Sun) 03時頃