―回想・その2―
[文化祭実行委員に加入して少し経った頃。
いまだ人手の足りない委員会。雪斗も誰か人を連れてこようと考えていた。]
誰がいいかな・・・出来れば真面目そうな人がいいんだけどな・・・
[クラスの中にはさまざまな人がいた。真面目な人もいれば不良のようなやつもいて。誰に声をかけようか、と迷っていたとき、ある一人の人物が目に入った。]
・・・ああ、古川君とか、いいかもしれない。
[古川由良。
クラスでは特別親しげに話すわけではなかったが、時間や移動教室が合えばそれなりには話をする方だった。さらに言えば彼は真面目だ。委員会に誘うに適した人物だろうと思った。]
ただ、最近様子がおかしい様に見えるんだよな・・・
[最近の彼は学校に遅くまで残り、必死に問題集と向き合っていることが多い。それはとても真面目で優秀なことだ。先生はそう言うかも知れないけど、どこか彼は無理をしてるようにも見えた。]
(54) 2014/04/10(Thu) 13時頃