―広場・露店―ええそうよ、どうせ私には分不相応な……[何やら店主と話している男から視線を逸らし、ぶつぶつと呟く。若干卑屈気味な性格の地が出てしまうのは、逆に知り合いの前だったからかもしれない。島の案内を頼まれたことで、出不精気味だった生活がそれなりに解消されたことを否めない部分もある>>37]でもね、これは私がつけるんじゃなくてあくまでも母さんが――って、え?[手渡された色違いのブローチと、その後に告げられた言葉>>38しばらく呆然とした後、小さく呟いた]馬鹿じゃないの、あなた……でも、……ありがとう。
(54) 2013/09/01(Sun) 21時半頃