[ミナカタの語る打ち明け話>>48に黙って耳を傾ける。
現在のミナカタからは想像できない派手な過去に目を瞠ったが、そういえば、とズリエルが変貌を遂げる前のことを思い出して。
確かに昔のミナカタなら、想像できないこともない気がした]
……なあんだ。
私たち、駄目同士ってこと?
[眉を下げて苦笑する。脅えたような顔で、それでもこちらの手に重ねてこようとするミナカタの手を待った。
こちらから触れたりしない。けれど重ねられたなら、握り返そうと]
過去は変えられないもの。
昔のことをどうこう言ったって、もう仕方ないじゃない。
これから何か馬鹿なことをやろうとしたら、私がぶっ飛ばしてあげるわよ。
[物騒なことを言って、女は笑う]
だから、ね。もう自分のことを諦めないで。
自分のことを諦めてしまう崇之は、きっとそのうち、私のことも諦めてしまうもの。
改善していきたいって言うなら、そうね……。
(53) takicchi 2013/12/15(Sun) 13時半頃