いつもより上手いんじゃないの?けど、俺はいつものチアキの方が好きだけどね。
[冗談めかした軽い口調で話す。あまり元気のなさそうな彼になんで声をかけてやろうかとこれでも悩んではいるのだ、一応。]
まあ、名誉ある偉人たちも影では寂しい思いをする事が多かったんじゃないの。俺は遠い人になってしまったかのようだ、的なさ。
[偉大なる英雄は、常に孤独だったように名誉ある存在もまた、選ばれたその時から他の人とは違う位置に立つ人となる。隣で笑っていたものは隣にいなくなる。それはきっと、とても寂しいことだろう。]
チアキとここで一緒に過ごせるのは最後だけどさ、俺たちの友情関係がなくなるわけでもないし、今度は「外の世界」で新しい人と知り合って、ちゃんとしたバスケやろうぜ。
[俺だって模範生諦めてるわけじゃねーし。あくまで「いつも通り」に接しながら彼に声をかける。寂しそうな顔が最後なんてものは、絶対に嫌だから。]
(53) 2014/12/23(Tue) 23時頃