―校舎―[ ペラジーに悪いことをしてしまったと その悔恨ばかりが胸に残っていた。 看護科だと嘘をつき、 普通に食事を取れないから、食堂に行くこともなく 私は彼女の期待を裏切ってしまっただろうか。 そんな物思いに耽りながら、廊下の窓枠に軽く背を凭れ 腕を組んでいると、ふとかけられた声に顔を上げた。>>44] お、おはよう、マーゴット。[ もしそのそばにペラジーの姿があれば、 困惑の色を誤魔化すように笑う。 けれど、ペラジーがいなければ その表情はごまかしのない、ゆがんだものになっただろう**]
(53) 2016/05/07(Sat) 21時頃