[不意に増した圧に一瞬の酩酊。それを誤魔化すかのように、同時に心底楽しむかのように笑みを刻み、男はけして屈しない、けして崩れない意思を覗かせる]
俺の全て
今迄溜め込んだ知識、これから手に入れる知恵、そうして俺自身の体
他にも貴女が望む全て
俺ができ得ることならば叶えましょう
全てが終わり、そうして貴女が望むのならば、喰われようと構わない
俺の望みは、貴女の胎。貴女の胎を借り、俺は新たな人を創る。
知識を埋め込み、貴女の胎から魔力を貰い
そうして!人を新たな舞台へと引き上げる!!
[狂気に飲まれたかと見間違う程の、男の顔。
功名心でもなく、克己心でもなく。
それはただただ純粋なまでの、向上心。
自らのではない、人という種の向上のために自らも糧とする意思。
その強く硬い意思が、男を染める]
俺は今迄とは違う人を創るために生きていた!
それが叶うならば貴女に自らを捧げることになんの躊躇があろうか!!
(53) 2014/12/23(Tue) 19時半頃