[ 床に落ちていた破片をひとつ拾う。 赤く濡れているそれは、 辛うじて灯っている蛍光灯に透かして、 ようやく、元のあたたかな黄色を覗かせた。 少しの間、それを見ていた。 たぶん、僕は少し悲しくて、 それって身勝手な話だな、とも思う。]
(52) 2019/06/16(Sun) 02時頃