162 冷たい校舎村3-1


【人】 友愛組合 チアキ

──回想:眩い昼間の、その中で──

[冬の夜から始まった、醒めない夢の中にいるような日々。>>3:207
重たく静かな夜に比べて、昼間の世界はあまり意味を持たなかった。
雑音の溢れる中で、ただやんわりと笑って流すだけの時間。

だけど、秋野は文化祭実行委員に立候補してしまった。
いいなぁ。そんなささやかな好奇心で飛び込んだ場所。>>0:306 >>0:307
それが、思いの外、秋野にとって大きくなってしまったことは、幸か不幸か果たしてどちらだったのか。

みんなで協力してひとつのものを作り上げる、眩い日々の、その中で。
小さく緩やかに、だけど確実に、昼間の世界が、秋野にとって意味を持ち始める。
それは、ともすれば──縋り続けた夜に、匹敵するほどに。*]

(52) 2015/06/26(Fri) 19時頃

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