[先生をテントに運ぼうとして、ホリーの返事を耳に入れる。
足を止めて、ホリーの方に顔を向けた]
オスカー君は、ホリーさんにとって、大切な人なのです。
だから、きっとすごくつらいと思うのです。
[その気持ちがわからないほど、ミームは見境がなくなっているわけではない。
でも、とミームはホリーを見つめる]
でも、どうすればいいかわからなくても、いつかは決めなきゃいけないのです。
耳を塞いで、見ない振りをしていても、逃げられないのです。
そして……早くどうするか決めないと、状況は悪くなるばっかりなのです。
結論を先延ばしにしていればしているほど、後悔することは、増えるのです。
[だから、とまたミームはテントに向かって歩き出す]
だから、できるだけ、早く決めてほしいのです。
ホリーさんが、ミームたちの味方なのか、敵なのか、決まったら、教えてほしいのです。
(52) 2015/04/26(Sun) 19時頃