人狼議事

246 とある結社の手記:9


【人】 下働き ピスティオ


………っ…、

[むせ返るような血の匂い。それに手で鼻を覆って。
ふらりと、覚束ない足取りで彼の元へ歩み寄った。そうして半ば崩れるように彼の傍らに座り込む。

震える手でシーツを捲れば、顔が見えた。血に汚れて、それでもいつもと変わらないような穏やかな死に顔が。

彼は昨日、ピスティオが人間で良かったと言った。>>4:252
名前を書かずに済むのが良いと言った。
そんな彼の名前を自分はきっと書いただろう。今日があればきっと今日、紙にその名を記しただろう。

自分は既に、友人の死を望んだ存在だ。
だから嘆く資格などない。彼の死を悼む資格などないと知りながら、溢れる感情が雫となって額を伝った。嗚咽を零すことはない。歯を食い縛って声を殺しながら、涙だけを流している。]

(52) 2018/08/03(Fri) 01時頃

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