[空っぽになったコンポタの缶を、廊下のゴミ箱にカランと捨てる。
最後につい最後の粒を求めて缶の底を叩いてしまうのはみんなやってると思うけど、見られたくは無い。
温かさと、ほんのり甘さは少しだけ心もほっこりと温めてくれた。
マフラーを外してくるくる巻いて、そんな所に見かけたのは。]
松本センパイ?
[まだ寒そうにしていたか、復活していたかは分からない。
廊下を歩いているセンパイ>>16に気づいて思わず名前を呼んでいた。
天体観測サークルに参加してないその先輩は、兄の空と同じバイトだか学部だか何だか……ともかく、空との関係で顔を合わせたことはあった、筈。
それか、天体観測サークルに彼が遊びに来た時にでも会っていたか。お菓子でも振舞っていた時?
とにかく、顔と名を一致できるその相手をしげしげと見つめてみた。]
……そう言えば、3日後。
松本センパイも参加されるんですよね。
[メンツの中に入っていたな、と。
ふと思い出してはポツリ。
つまり目の前の彼も*恋人なし、だ。*]
(52) 2016/12/15(Thu) 11時半頃