─一年前・物見小屋で─[傷が癒えた山雀が青みがかった灰の風切羽を身体いっぱいに広げると、文字どおり風を切って大海の空を滑空する。「約束」そう言われて差し出された小指を訝し気に見つめ小さなそれに己の骨ばった指を絡めて唄のリズムに合わせて繋いだ指を振る。>>1:31] 約束……ですか。 それは、守らないといけないね…。 [緩く笑む、その目は少し遠くを見つめ遠い影に思いを馳せる。真昼の蒼へ移り変わる空にまろげな月と半分の月。それは今も昔も変わらずに。]
(51) 2015/10/11(Sun) 11時半頃