─指導室─
[古雅のクラスの授業を終え、またいくつか授業を終えてから。
丁度昼飯の時間だろうか、おれは生徒指導室にいた。
購買で買った惣菜パンやカップ麺を袋にぶら下げて。]
さっ む。
[頻繁には使われることのないこの一室は、どこの教室よりも冷えていて。
しかしおれいがいに居らず、他の教師たちの目も届かないところだ。
好き勝手に暖房を上げて、快適空間を作り上げることにしよう。
それくらい許されるはずだ。
そもそも、おれに生徒を“指導する”なんて不向きだ。
おれには悪を正そうなんて正義感これっぽっちもない。
大半の生徒に顔で怖がられている=一目置かれている
なんて理由で、何年か前から押し付けられているだけのようなものだ。
教師も色々、役割分担とかあるんだ…面倒なことに。]
(51) 2017/12/15(Fri) 21時半頃