162 冷たい校舎村3-1


【人】 透明女子会 ヒナコ

 おはよー。

[ 挨拶を返して、見上げて。
 
 ―――あ、ほっとしてる>>50
 此方を見た幼馴染に対して、まず思ったこと。
 明るい口調で、それを消そうとしていることも、
 ぼんやり、感じて。

 だから、そっかー、と返事を言って、再び口を開く。
 また、変わらないトーンで、とーるくん、と、呼ぼうと。

 ずうっと変わらない、幼馴染への呼び方。
 初めて会った時、幼すぎた時も、
 中学生、彼にきょうだいが出来たと聞いた時も。
 高校生、もう大人になろうと、する今も。

 彼の環境に変化があっても、
 自分だけは変わらない、変えないって。
 そう主張するみたいに、呼び続ける。 ]

(51) 2015/06/17(Wed) 17時半頃

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