>>10
[2年前の記憶。己のいなかったその間、彼女に何が起きたのか、…自身も薄々理解はしていた。それでも仕事を続けるように見えた少女の姿に、思わず苛立ち──「バカじゃねーの」と、酷い言葉を吐いた事があった。「バカじゃねーの。何してんだ。俺がアンタなら金目のモンでも掴んでとっとと逃げちまうぜ」──彼女の手首を掴んで、投げつけた言葉に少女は何と答えたのだったろうか?遠い記憶は彼女にも曖昧なものであっただろうか。ただ、少女の瞳の色が忘れ難く記憶の中へと刻まれた。…覚えがある、筈だ]
>>13
だから、俺のは単なる挨拶だってーの。
[全く、認識としては少年の方がまっとうなのは傍目にも明らかだっただろう。しゃあしゃあと言って、そこばかりはフンと息をおもしろくなさげに少女にも向け吐いた。呆れやら何やら、増させる事になろうと、自身は構う事もなかっただろう]
(50) 2013/07/23(Tue) 23時半頃