[そうして今度は、オーレリアから約束が贈られる>>34。
ひとつ「約束」するごとに花を編む手際は、鮮やかなものだった。
編みながら落ちるオーレリアの約束は、まるで唄のように聴こえてくる。
その唄に返すように、約束が言葉として響くたびに、うん、うんと静かに頷いてみせる。
頷きを重ねるたびに、編まれる花の冠が伸びていくたびに。
喜びで胸が詰まりそうだった。]
そうだね、オーレリア。
二人が幸せになれる世界に、一緒に行くんだ。
そのために、あたしは君という花を摘むよ。
[最後の「約束」が、喜びがつっかえてしまったような胸にじんわりと優しくしみて。
少し前に貰った彼女の言葉>>30になぞらえて、そう頷いた。
その約束がもらえるだけで幸せだと思えたせいか、少しばかり、声が震えてしまっていたのは我ながら情けない話だが。]
(47) 2015/12/18(Fri) 23時半頃