―廊下―
[そのまま、それはもう生気のない目のままに、ふらふらとついて行く先は2年の教室。
思い出したようにスマートフォンを取り出して、確認して、目を見開いた。
いやはや、どうしてこうも、今日という日は!]
せ゛ん゛ぱあ゛ぁぁ……
[間違ってます!間違って……俺このメールどうしたらいいんですか!
いやはやほんとナイス自撮りですけども!今日も男前ですね!
そうじゃなくて!どうしよう!無視していいかな!ダメだな!
声には出せない叫びが洪水のように次から次へと。代わりに絞り出したのは唸り声。]
ううううう……
[脱力。頭を抱える。よりによって返しづらいことこの上ない。
とりあえず先輩の自撮りどうしよう。保存しておけば良いかな。
悪い人じゃないのは知ってる。ちょっと抜けてるところがチャーミングなのも。
いや、ただ、いくら昔から見ていても、とにかく、デカイんだ。そしてゴツイ。THE☆威圧感って感じ。
昔から、兄と外を駆ける姿を尻目に魔法少女アニメに齧りついていた身としては、ほら、眩しい。]
(47) 2014/10/15(Wed) 20時半頃