>>0:364 村長
>>34 メアリー
「淡々と冷徹な観察するような目」で、最近観たキューブリックの『フルメタルジャケット』を思い出したよ。以下映画のネタバレになってしまうけれど、
『フルメタルジャケット』は、ウェットな心理描写が無いのが特徴で、そこが感動や観客に涙を流させる事を目的とする種類の娯楽映画と違う。(かと言ってドキュメンタリーや完全に見やすくするための工夫要素を排した芸術でもない。)アクションシーンを娯楽としてカタルシスを感じさせる種類の戦争映画でもないし、人間が狂気に至る過程を礼賛するものとも異なるかな。ブラックジョーク的な面白さは随所に見られるのだが。
友人が殺される場面と、さっき知り合ったばかりの人が死ぬ場面を同一の価値として、あっけなく描いていたのが印象に残ってる。観客に涙を流させる事を目的とするなら、友人の死をクローズアップするだろう?
と、そんな事を思い出してみるのだ……。
>>35 メアリー
グロテスクと対比させて見せたいものが「グロに彩られて可愛い私」的な、閉塞感ある少女趣味的な自己愛である場合と、別種の何か開けたメッセージである場合は、まったく印象が異なりそうだ……。
(47) 2010/06/07(Mon) 14時半頃