「野郎!どこ見てやがんだ!」[ 今度はなんだと、顔を上げれば。 これはどうやら現実の声。>>34 アクション俳優さながらの動きで、するりするりと抜けてゆく。 ] おや?と首を傾げたのは、見覚えのあった顔だったため。 それは、先ほど思い浮かべた大男のもので。 こっちに来ていたのか、と思ったと同時。即座に踵返し。 切り過ぎた前髪への反応が、手に取るように分かったからだ。 笑われるのは御免だが、半分もはや、諦めもしているが。 そして足早に、手紙の主の宿まで駆ける。 まさか、美しいもの好きの女性も、同じ場所に向かっているとは知らず。>>25 そうと知っていれば、髪がにょきにょき伸びる魔法具を 心の底から、渇望したに違いない。 ]**
(47) 2017/08/31(Thu) 20時半頃