ー海→別荘前へー
[帰り道、圭介先輩とは何を話していたか。
彼にからかわれてむくれた振りをしたり、最近の研究の話を聞いたり、たぶん取り止めもないことを言い合っていたのだろう。そんな楽しい時間は、別荘が近づけば終わりを告げる。]
楽しかったぁ…って、あれ?エリー?
[ふと目に着いたのは、スケッチブックを広げるエリアスの姿。彼女の絵本のファンとしては、何を描いてるのか気になるところ。]
先輩、私ちょっといってきますね。
お誘いありがとうございました…すっごく嬉しかった、です。
ま、また後で、メールします!顕微鏡、楽しみにしてます!
[連れ出してくれた彼にお礼を。真面目なことを言おうとすると、舌が回らなくなるクセには困ったものだ。
そのままぺこりとお辞儀すると、エリアスの方へ駆け寄って行った。]
エリー?今度は、何を描いてるの?
[肩の後ろからスケッチを覗き込むように、いきなり声をかけてみる。
少しは驚いてくれるだろうか。]
(47) 2014/04/10(Thu) 23時半頃