―「黒夜」の終焉―[様々な異臭の混在する空間はやがて全ての施錠を解かれ、共に投獄されていた者達も殆どが忘却の牢を後にしていた。ちらり、視線を向けた先に誰かは映ったか。けれど、敢えて誰に声を掛けるでもなく牢を抜け、1日振りの新鮮な空気で肺を洗浄した。空を見上げる。漆黒の闇は藍色へ飲まれやがて、真白い光を界隈へ降り注ぐ。森に住む鳥達が朝の訪れを慶ぶように青へと飲まれる天空へと、群れを描いた]
(46) presage 2014/02/08(Sat) 19時半頃