―廊下―
[ケイイチの身を支配する魔のモノの声が聞こえるわけもなく。>>43
未だ沈み切らず足掻いて、「助けるため」を敢行する。
ケイイチと明之進の間に視線のやり取りあったとしても、気づく余裕はないままに。
己の首筋を弄んでいた時とはまるで反応が違うのも、“とりつかれていた”からなのだろうと思おうとして。]
……、ん、ぅ、…ちゅ、ふ…。
[あからさまな反応を聞き、一番よさそうなところを探って唇で挟む、舌を這わす。
刺激を受けたまま投げ出され、燻る自身の体の熱も上がる。>>44差し出された手に気づけば重ねて導かれて触れたところに戸惑いを見せた。]
…ここも…か…?
[見上げればケイイチは快感に翻弄されているがごとき表情だったか。
はやくなんとかしなくてはと思う気持ちも真実である反面、――この熱が欲しい、と過る初めての欲望もまたじわりと纏わりつくように在って。
張り詰めた雄から眼を逸らす様に瞼を下ろし、手を添えたまま示された根本をざらりと舐めた。
達してくれればきっと、と信じて*]
(46) 2018/02/23(Fri) 14時頃