(うん、仕方ない)
[とにかくも準備をしてしまいましょうと立ち上がります。すると黒髪の、シガレットの男性と目が合いました。そういえば店内にいたのだと思い出します。
と思うやいなや、その彼から聞かれたのは先程の話。]
エ、ああ……/ソウ/……ですね。
[こんなに知らない人たちに丁寧に話しかけられることが珍しく、もう動揺してばかりです。]
"イイ"んじゃ……ないでしょうか。
[ワクラバという一人の為だけに演奏しろとは彼も言ってなかったと思うし、こうなれば一人も二人も同じです。
それに、この黒髪の男性が笑った目の皺がかわいらしかったので、アイライトは少し機嫌を取り戻しました。]
いえ……"是非"聴きにきて……クダサイ。
[いっそこうなったら、ソロコンサートの気分でやってしまえばいいと思いました。星でのコンサートは……次があるかわからないのですから。思う存分やっておきたい。そんな気分でした。]
(46) 2015/01/06(Tue) 00時半頃