[ 果たして等価交換は為されて。>>42
一匙の炒飯とオムレツを有難く頂く。
野菜だけではなく、木の実や、海産物、ベーコン。
いろいろな具材が入っていただろうか。
オムレツもバターの香りが芳醇で、
二口目を所望したい程だったけれど、我慢する。
リッキィがパスタ二皿とスープを
ぺろりと平らげる間に、育ち盛りの少年は、
さらにもう一皿、プリンまでも舌鼓。
お勘定だけ先に済ませてふう、とため息をつくと、
トニーが傘を取りに帰ってくれるという。
食事客の邪魔にならないように、端の席へ移動して、
喧騒あふれる中、鞄から魔導書を取り出して、
どのくらい経過しただろう。
また元気な少年の声が聞こえてきて。>>44]
ああ、トニー、有難う。
傘のお礼はまた今度。センセイの講義についても、
また聞かせてあげる。
お言葉に甘えて、傘を使わせてもらうね。
(46) 2017/08/08(Tue) 23時頃