[ それから、木の枝に引っかかっていた下着を履き
上下分かれた制服を着込むことにした。
彼の方が時間を食うのは当然ともいえる。>>35
股の間をハンドタオルで拭う一挙一動すら
淫猥で魅力的な光景のように感じられる。
謝罪や慰め以外の何を口にして良いものやら。
部署が違うだけに――
たまたま居合わせて昼食を共にしたり
デザイン企画部と技術開発部を互いに行き交う位だが。
昨晩は長い時間を彼と共有したというのに
こんな、取り返しのつかない事をしてしまって。
だが、彼の口から漏れた言葉は、
非難や中傷ではなく、彼からも謝罪が返るくらいだ
君が謝ることじゃないと小さく呟き、
自らの過失を恥じるも ――続く言葉に。
何処か切なそうな申し出に、瞳を丸くする。>>36 ]
(46) 2019/03/30(Sat) 09時頃