…でも、戦わなければ、俺ら二人とも、……
[ 独り言つように呟く声は彼女に聞こえただろうか。
そう、何方かは死なねばならない。彼女が他の誰かに苦しめられるくらいなら、いっそ自分が楽にして───そんな考えが生まれるあたり、自分はおかしくなってしまったのかもしれない。 ]
…芙蓉
手合わせ願う
[ いつ迄こうしていたって、結局は迎える運命。ならば断ち切ってしまおう。
刀を"取り出す"男は、彼女が主催者側である可能性は考えていても、主催者である可能性は微塵も考えていなかった。
正確に言えば、手にあるピースの材料からして"可能性はほぼほぼゼロ"なのだ。
故に彼女を殺めても、このゲームは終わりを迎えない。その間に自分以外の者たちは人を殺め、優勝に近づいてしまう。
──時間が、勝負でもあった。 ]
いざ、尋常に勝負───
[ 地を蹴り上げ、狙う先は──3
( 1.右腕 2.左腕 3.右脚 4.左脚 ) ]
(45) 2014/12/12(Fri) 21時半頃