―回想・5月4日深夜、ミナカミ家―
[眠れないままにただ思い巡らせる中、突然の訪問者>>35には些か驚いたのが真実。来訪するならばもっと早い時間――もしくは明日だと思っていたから。
身に纏う服には特に意表を突かれたという訳でもなく――これもある意味失礼な事ではあるが――此方も用意していたのは女性物ではあったし。
大柄な花模様のスカートはナユタの母の遺品だった。着る者もいないからと、けれどその事実は伝えて露蝶に渡す。だから必ず返して欲しいとも。敏い彼の事だ、言外の意は察してくれるだろう。
渡されたメモの意味には暫し首を傾げた。言葉通りの意味なのか、それともその時冷蔵庫には別の何かがあるのか――今はまだ知る事もないけれど、その日が来たのなら望みは叶えるつもりだ。けれど願わくばそんな日が来ないようにと、祈るにも似た気持ちで思った]
―回想終了―
(45) 2013/07/27(Sat) 16時頃