[>>12いきなり胸元に紙を突っ込まれ、ひゃぁ、と軽い悲鳴をあげる。何よ、もう、失礼なやつね、と自分がしたことは棚に上げて怒るふりをし、その手紙を開いた。そこに書かれた簡潔な言葉と神社でのあれこれを思い出して、大体の察しはついただろう]
……ふぅん。そ、いうことか。
[このアパートの間取りを思い出す。樹里と平太の間にある自分の部屋。あら、いやだ。あたしお邪魔虫じゃない。思わず苦笑した。でも変えてなんてやらないんだから。樹里のお隣さんはあたしなんだから。そう心の中で笑うと、くるりと樹里の方に向き直る]
でもま、結局、流されたわねー。
樹里ったらそういうところがまだまだ甘ちゃんなのよ。
で、で、どっちが告ったの?平ちゃん?
どんな口説かれ方したの?キスはもうしたの?どうだった?うまかった?
[そう階段を下りながら、からかう。樹里の顔は赤くなっていただろうか。いつもと違って妙に歯切れの悪い彼女の様子が何だか可愛くて、愛おしくて。つい、構いたくなる]
ま、安心なさい。青少年の教育に悪そうなことしてたら、あたしが壁ドンして邪魔してあげるから
[最後にそうニヤリと笑って、談話室に入った]
(45) kokonoe 2014/01/08(Wed) 21時半頃