[ 妬む少女は、妬むが故に記憶力が良かった。
いつ、どこで誰と何をしたか、誰がなんと言ったかをこと細やかに覚えているのは当たり前。
あるいは自分を慰める唄だって、何百種類も歌うことができる。
妬む少女は、一度覚えた事は忘れられないのだ。]
Lizzie Borden took an axe
(リジー・ボーデンは斧を取り)
And gave her mother forty whacks.
(母さんを40回打った)
And when she saw what she had done
(自分がした結果に気づき)
She gave her father forty-one.
(今度は父さんを41回打った)
[ フラフラと歩きながら、資料室へとたどり着いた少女。そこに誰がいたとしても、何を問いかけられても、ただただ、不気味な唄を歌うばかりで視線は虚ろなままだったようだ。]
(45) 2016/02/25(Thu) 21時頃