―5月7日夕方16時頃 町外れの空き地―
[止まれと言外に示すクシャミの掌>>29に目を瞬きながら歩みを止めた。露になる白い肩に残る、まだ新しい赤い噛み痕は何よりも雄弁に彼女の状態を表す。
続けられた言葉にふむ、と小さく唸ると腕を組ながら悩ましげに顔の縁に指を添え、虚空と彼女の顔を視線は移ろい。
やがて考え纏まったのか、再び面には微笑みを乗せて組んだ腕をほどいた]
…そっか。撫でられないのは残念だけど、仕方がないね。
有難うね、優しい猫さん。
[質問への返答には何度か頷いた後、礼を言う。
やはり、猫のような娘だと思う。今の状態で、このような誰も来ないであろう場所に居ることも含めて。
名乗りには洋装纏っているの事もあり、スカートの裾を摘まんで優雅で、それ以上に慇懃さを含んだ一礼を添えて]
私は露蝶…「三元道師」って薬屋をやってるんだけど、知ってるかな?
ま、ただのお薬屋さんだよ♪
(44) 2013/08/01(Thu) 17時頃