── それから ──
[一週間をこれほど長く、そして短いと思うのは久しぶりだ。
通常業務に加えて休日を返上した後輩の分の業務に勤しむ。
週末、途中で呼び出しがないよう常勤の仕事は進んで他へと振り分け、継続中の執務についても事前に可能な限りの手を打つ。
旺盛に動く右手の甲から痣は消えていた。
或る日は、ローズ・ホテルへと向かう。
過日、可燃ごみとなったシャツやスラックスとまったく同じ服が仕立て上がったので、それを届ける為に。
通常ならホテルに預けるだけで済むが、事前にアポイントを取って部屋に赴くのは、その後の容態や近況、不足しているものを訊ね、適宜手配する為。]
不勉強ながら、ひとつ窺ってもよろしいですかな
触覚過敏とは、特定の物や人に対しても
起こりうるものでしょうか?
[余談を交わす余裕があるなら、そんな問いを投げたかと。]
(44) 2019/08/03(Sat) 16時頃