[もぞり。学校の固い椅子だと中の具合がよろしくなくて、尻だけ浮かせて座り直す。
遠隔操作の出来るリモコン式って言ってたけど、ホントのところはどうだか。
なんにせよ、授業中は大人しくしていてくれたのはありがたい。だって俺、これでも学校は好きな方だし。
可愛い妹と弟の頼れるおにーちゃんとしては、動き回るローターのせいで授業受けれないとか、しょーじき勘弁な訳ですよ。
実際突っ込まれる時にチラッと見えた感じリモコンっぽかったけど、わざわざ学校まで持ってくるとかどんだけ…]
まさか、使用済みとかじゃないよね…
[浮かんだ疑問に冷や汗ひとつ。
いや、流石にそれってどうなのどっちなの?!
今のところ大人しいそれに脳内で疑問をぶつけてみるけど答えなんて返ってくるはずもなくて。
なんか、胎児に話しかけてる母親みたいで笑えない。]
考えたってしょーがないか。
[無意識にため息ひとつ。こうして俺の幸福はどんどん逃げてゆくのです。なんて、いい加減ホチキス片手にプリントと遊ぶのも飽きてきたので、残りをさっさと片付けることにする。
ポケットの中のスマホは相変わらず静かなまま。]
(44) 2015/01/20(Tue) 19時頃