―― 月色の扉の前 ――[前髪を梳く指先>>33が額に触れる。くすぐったげに淡く目が細まり、ヴェスパタインの手指へとその眼差しが注がれる。子供の頃はその手も大きく感じれたが今はそう変わらぬだろう。大人になれば彼のように誰かを護れるようになれるだろうか。そんなふうに思い抱いた憧れは今も心に残る。] エントランスホールだね。分かった。 休むなら三人で、か、交代で、かな。 今度は、待ちぼうけになんてしないから。[盾として回廊に残った彼との別れを一瞬重ね落ちあう個所を確かめて]
(43) 2014/07/15(Tue) 21時頃