…えっと、おかえしって訳じゃないですけど…良かったらどうぞ。
俺よりもエフェドラさんに貰ってもらった方がコイツも嬉しいと思うし。
[ミニカーならまだしもぬいぐるみを部屋に置くのはこの歳だと少し恥ずかしくて。
それでも彼女が受け取らないなら、仕方が無しにも部屋の住人になるのだろうが]
[その後もエフェドラが請うなら適度に制限を付けつつも出し物を楽しんだり、屋台の食べ物に舌鼓を打ったり等して。
暗くなり辺りが電飾や松明の灯りが灯る中、最後の締め括りに花やキャンドルで彩られたモニュメントに形ばかりの黙祷を捧げた後、彼女をバーへ送り届け付き合ってくれた礼と共に別れた。
帰る道すがら、ふと見上げた月は紅く円かで、また一つ重なる符合に眉根を寄せる。
暗い考えが滲む胸中、握り締めた手の中にあった感触を思い出しながら強く手を握り締めた]
(43) 2013/09/05(Thu) 03時半頃